
城ヶ島ホテル前からシシッパナ方面に沈んだ夕日
パイプで頑張る I さんT さん 
三海荘で刺身にしてもらったメジナ(35㎝位) |
2017年1月28日(土)
場所/城ヶ島 長津呂の入り江
大南が吹いて海が大荒れになったとき釣果が爆発するのが東風崎のワンド、その後風が北に変わってから水深のあるこのワンドで荒れ時に入った魚が釣れる。
00浮きのスルスル沈め釣り、道糸1.5号・ハリス1.5号。道糸が走った瞬間に合わせを入れる、と同時にそいつは一目散に釣り座からかなり張り出したハエ根の際を海底に向かって突進する。止めにかかるが止まらない、竿を伸されそうになりレバーブレーキを一瞬緩めて竿を立て直す、しかしそこからまた竿を倒されるの繰り返し、かなり道糸も出てしまった。一か八かで強引に止めにかかると今度はかなり固く締めていたはずのドラッグがチリチリチリチリと滑る、魚はほぼ海底に達したはずだ、そこから我慢比べが始まった。
1分、2分、3分と竿を矯め切ったまま我慢・我慢、しかし5分位でこちらの体力(当年68歳)が切れかかる。もう無理だ、こんな魚狙っているメジナや黒鯛では絶対無い、諦めて糸を切ろうかと思ったのだが、左手にはいつの間にかタモを構えている御仁、右側には応援する人達、これじゃ簡単に諦める訳にはいかないじゃん。魚は多分大きすぎて海底に入る根穴もないのだろう強引に竿を絞ると少しずつではあるが上がってくる気配、と思ったらまたもとの位置に引き戻されるの繰り返し、それでも遂には浮き止めゴムが見えるようになったのだがここでまた魚が止まる。あと2ヒロ、予備の体力も含めてとうに尽き果てている。後はどうなってもいいやとそこからさらに竿を絞る絞る、浮いてきた、姿だけでも見てみたいと思った瞬間に奴は海底に向かって再反撃、竿が伸されそうになるのを必死で支えきる(本当はここでもう一度糸を出してやり直すべきなのだがそんな体力もう残っていない)とあっけなくハリスが切れた。
「私がやり取りを目撃してからもう10分以上は経っていますよ」とギャラリー(応援者?)は言う。「姿だけでも見たかったな~」とタモ網を構えてくれた御仁が言う。私は皆にお礼を言うのもそこそこに、磯に座り込んで体力の回復を待つ。一体あの魚は何だ?ハタ系のデカイやつか、それともウツボのデカイやつか、でもウツボはオキアミ食べるのかな~。謎は尽きない磯釣りのロマン、これだから磯釣りは止められませんわ。
帰りにいつもの三海荘でIさんTさんと合流、早い時間に釣ってタイドプールで活かしておいたメジナを一匹だけ刺身にしてもらって食べながらのバラシ自慢。両手とも疲労で指がピンと攣って箸が持てない、見かねた三海荘の奥様がボウルに熱い湯を入れて持ってくる「これに手を入れて温めればそのうち治るわよ」と教えてくれた。ありがとね~!
翌日は昼の12時まで延々と眠ってやっとHpが回復したのでありました。誰かホイミの呪文教えてくれんかの~。
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